2013/05/18

Sigma 70-300 1:4-5.6 APO DG MACRO 全域マクロ化

昔はあったらしいけれど、フィルム機に使えるCCDセンサ、というのがあれば便利だよなとよく考える。フィルムはフィルム代、現像代、と高いので。
例えばVelvia風の写真が撮れる、とかKodak風、Konica風、と種類を出すとか。
ISOは固定式、とか。
そんなCCDがあればフィルムカメラにも様々な使い道があるんじゃないか?とか。

さて、今回はSigma 70-300のマクロ改造。
改めてこのレンズ、何種類もありますね。
現在所持しているのが最新のものかと思いきや、マイナーチェンジで塗装違いが出ているようです。(2013年5月)
この1世代前のレンズはそこそこ形が違うわけですが、あちらは簡単に全域マクロができるようです。
おまけに、APOと非APOは前玉が違うという噂。
Fマウントタイプの1世代前を探してこようかなあ・・・



所持のものはαマウントのDG APOタイプ。
DGレンズのものだと同じ方法で改造可能なようです。

とりあえずお約束の文を。
改造は自己責任です。

そして、写真が見づらいことを前以て言っておきます。

また、28-300で痛感したのが、
複数マウントを出しているレンズでも同じ構成になっているとは限らない。
というわけで、他マウントの方で改造しようと思うなら注意が必要かもしれません。臨機応変にお願いします。

さて、基本的にマウント側から分解することが多いですが、こいつも例に漏れずマウント面から。

裏側のネジを外す。
まずは赤丸の接点のネジを外すのがいいと思います。
次に青丸のところのネジを。
すると内側のマウント部品が外せるようになるため外す。
その後、緑丸のネジを外す。
するとマウントを外すことが出来るはずです。

修理したせいでネジ山が少し潰れているのはご愛嬌。
あと、くれぐれもフレキシを切らないように注意。


ほぼ常識と言っていいほどにあるズームリングの接点。
ズームリングのゴムを外したところに金属板があり、それの下にあるわけです。もちろん、これを外す。
外さないとピンが後々曲がります。

このブラシが無いと、
焦点情報が伝わらず、ズームによるF値変動が起きない(=露出アンダーorオーバーになる)
写真情報で出る焦点距離が正しい値が出ない
場合によってはエラー発生
と、問題が多数起こる可能性があるわけです。

マウントを外すとスペーサーらしきものが出てきますが、それも外す。
するとまたネジがあるわけです。
赤丸の部分。

左2つは基盤を外してからの方がいいですが、面倒なので外さずにやってます。
…この赤丸の位置が合っているか不安だったり。



ひとつ前の手順で既にレンズ群と外装とが分けられるはずです。
外したほうが無難かと思います。
ズームリングを外す。
レンズ群を外さないとここを外すことは出来ないと思います。
反時計方向?に回転させて持ち上げると外せるかと。

ズームリングの故障はここだったんで、ズームリングの一部が色違いになっていますが、気にしないでください。
後で書く予定なんで。


ズームリングが外れたら、マクロスイッチのところまでアクセスできます。
そこを強引に折って改造するのもありです。
でも、多分折れないんじゃないかな?と思うんで、続きを。
この赤丸のところにあるネジを外す。
すると、無限遠より回したところでフォーカスリングが外せる位置があります。そこでフォーカスリングを外すわけです。

このネジ、フォーカスリングの動きを制限するためであってどこかを固定しているわけではないんじゃないかな?
実際、組み立て時は止めてもいい位置ならどこでも止まったし。

これでマクロスイッチへアクセスできるようになりました。
このネジを外し、この金属板の突起を切り落とします。
既に切り落とした後なんで写真は無いです。
切るのは、金切りのこ、ニッパー、ヤスリ、何でもいいんじゃないでしょうか?

切り落としたら元に戻します。
あとはもう一度組み立てるのみです。
大抵は組み立てが難関でもありますが…
基本的には分解と同じ手順。

難関その1。
ズームリングとズームヘリコイドを合わせる。
ズームリングはよく見ればコの字型になっているはずです。
その隙間に赤丸の(見づらいな…)突起がはまるように組み立てる。

とりあえず、上のネジを数本止めてからズームが動くか確認することを勧めます。
もしはまっていないと再分解もしくは手動ズームと化するので。


よく考えたら難関は一つですかね?
敢えて言うならフォーカスリングをはめる所もコツがいるのかも?
AFカプラーを取り付けるのも人によっては難関かも?
といったところ。

というわけで全域マクロネタはここで終了でいいかな?


次に、適当極まりない修理について。
まずはここ。ズームリングのコの字型と言ったところ。
ここで、あの!!洗濯ばさみが活躍するわけです。
端を切り取って瞬間接着剤で固める。
そして元の形に戻す。

洗濯ばさみを分解してちょっと加工、接着剤で取り付け。
これをしたわけです。

プラスチック、アクリル、アルミ…といろいろ試したのですが、うまくくっつかない。
仮にこれでいいや!!とその辺にあった洗濯ばさみの一部を切り取ってくっつけました。
まさかの定着…
おかげで直りましたとさ。
これをやって2ヶ月ほどですが、未だ問題なく使えています。

なんと、問題は1つではありませんでした。さすが1000円のレンズ!!
赤丸のところのネジ穴が折れて外れていました。2箇所。
ここもズボラに瞬間接着剤で止めます。
取れたら違う手を考えよう、と。

相変わらず、まさかといった感じですが。
直ったようです。
2ヶ月そこそこ(200~300枚、累計3週間ほどマウント?)使っていて、今のところ全く問題なし。
ちょっと下がってしまった結果、AFカプラーと干渉してしまうようでマウントをゆるめに締めてはいますが、それくらいです。
修理したのは2箇所かな?
それで使えるようになりました。

これでいいのか!?というところを。

ここ、どの位置か分かりますか?
フォーカスリング付近です。
なんと、フォーカスの距離用の接点が使われていない!!
ブラシが外れたせいとも思いましたが、下の接点も無いので実際につながっていないようです。

まあ…電子接点8個タイプでは使うのでしょうが、5個タイプでは距離情報は必要ない、ということでしょう。
それにしてもこんなに中途半端とは。

ところで、このレンズはフレキシをハンダ付けしてあるわけです。
最近のレンズではフレキシ固定のところ(何と呼ぶのか分かりません…クランプですかね?)があるのですが、このレンズはハンダ付け。
良くもあり(断線時の修理難度が下がる)、悪くもあり(簡単に外すことができない)。
そこそこ古いレンズではあるようです。
他のマウントではここが使われている、とかこの次の世代では使われている、とかあるのでしょうか?

…大抵書き終わるときには何か忘れている気がします。
まあ、分からないことを考えても無駄なので、今回はこれくらいで終わります。

2013/5/21追加
このレンズですが…昨日、故障しました。
よく起こる問題らしいですが、AFギアが欠けてしまうという問題です。
無限遠付近で故障したため、αでは常識?の’無限遠に戻すときにAFカプラが止まらない’ということに。
強引に無限遠の手前付近で止めてMFのみで使用、という方法もあるのですが、AFレンズでそれは…と。
というわけで、駄目元で修理してみました。
それについてはいずれ。
振り返ってみれば、’いずれ’というパターンが多すぎるかなあ?そろそろどの話を書いていないかをまとめる必要がありそう…

2013/7/22追加
ひとまず今のところ、これのDLタイプは持っていません…

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