2013/02/11

クロスフィルターを作ってみる

カメラにはフィルターというものがありますが、結構高い。
今のところ72mmであわせようと思っていますが、1枚で数千円。
それ買うよりは中古レンズを…と思ってしまう。

で、今回はクロスフィルター。
クロスフィルターというと、光を強調する?もの。
仕組みは単純で、表面に線を入れたガラスをフィルターにします。
市販は他になにかついてるかもしれませんが。

そんな仕組みなんで、自作する人も結構いるようです。
せっかくだし作ってみようと思い立ち、やってみました。

72mmを作って使ってみたんですが、D70sがシャッタースピードLoで電源が落ちるという問題が起こって確認できず。
仕方ない、他のレンズに使える58mmで作ろう。ということで書いてみます。



これはさすがに必要な、フィルターにする板。
調べるといろいろなもので作れるようですね。
プラ板とかペットボトルとか。
ペットボトルでつくろうなんて考えもしませんでしたね。
透明じゃないと思えたんで。

で、これ。
2mmのアクリルボード。
たまに100円ショップで200円でA4サイズが売ってます。
それのクリアを使う事に。
まずは大まかなサイズで切り出します。
目標が58mmなんで1辺60mmでやりましたが65mmでもよかったかも。
ここは適当で問題ないですね。
あとでどうにでもなるんで。

プラスチックカッター、自分のだけかもしれませんが切るときやっぱりうるさいですね。



できたら割って、コンパスで円を書きます。
針を直接当ててもいいですが、傷がつかないようにする事を勧めます。

これはフィルター径のサイズで。

どうせ線を引くんだし、と針を普通に中心に当てて書きました。




大まかにプラスチックカッターで円に近い形に切ります。

大体16辺くらいでやってます。
4辺作ってそこから8辺、出すぎているところを8箇所落として計16辺。

これはラジオペンチで割るのが楽ですかね?




端のバリ?というか余分なところをヤスリで削ります。
16箇所ですが、細かい調整もこれでやるのがいいかと。



もっと効率よくしたいですが今はこれが限界。





はめてみてはまるかどうか確認。
はまらなかったらもう少し削る、と。
ステップアップリングが一番楽だろうということでステップアップリングで比べてます。



ちょっと削りすぎました。
あとで調整する事にします。


片面の保護シールをはがして線を引く。
紙に印刷して引くという人もいるようですが、カッターマットの方眼を使えば4Xと8Xは作れるんじゃないでしょうか。
5mmを使うのがよさそうですね。

6Xにするためにわざわざカッターマットにボールペンで記入。
精度が悪いとかマットの1面を犠牲にしたとか問題はありますがまあいいかなと。
というよりこういうときに紙に印刷してやるべきじゃね?と今思いました。

カッターで傷を付けていきます。
軽くで充分ですね。
傷を付けられるなら何でもいいですが。針とか釘とかでも。

ここで線が合わない事がよくありますが気にせず引きました。
8Xなら4Xの45度方向を継ぎ足すだけでできるんじゃないかと。
というかその方法で8X作りましたから問題は無いんじゃないかなあ?



もし取れなくなったら困るので非常用程度に端に溝を。
これはやらなくてもいいですけども。
というより両面に保護フィルムがついてるときにやるべきですが。

そして裏面のフィルムをはがす。
これで充分きれいな状態で写るんじゃないかな。
欠点はコートが無い事ですね。




合わせるために回りにテープを巻きました。





この点は2mmの厚さのおかげで巻きやすいです。
結構小さくなってたんで5周ほど巻きました。



前回作った8Xをはめてます。
左が6X、右が8Xですね。


写りはまだ確認できてません。
あと簡単には脱落しないと信じてテープを巻きましたが効果はわからないです。





さて、そんなこんなでこれだけですね。
補足を加えていきますが、
・できれば2mmとかは使わないほうがいいです。
これは単純な話で、加工が大変、ってこと。
あと、厚いせいで、直に付けるとレンズに当たります。そこを避けるためにもそこそこがいいんじゃないかなあ?
かけらで2mmを8重(つまり16mmくらい)に重ねて見てみてもそこまで透過率は悪くないかなと思うんで問題ないとは思いますが、薄いほうがその点でもいいんじゃないでしょうか。
・コートが無いです。
さすがにその辺のアクリル板にマルチコートとかされてたら恐いですけども。
コートがないんでフレアやゴーストが出やすくなると思います。

・もちろん自己責任でお願いします。
今回、工具でのケガもそうですが、これをはめたら取れなくなったとかいうこともありかねませんから。


さて、今回わざわざ2mmを使った理由がありまして。
安かったのもあります。
ですが、一番はこれです。
溝を彫って普通のフィルターにしてみたかった。
簡単にはできない上、外すのが大変なんで作る途中で諦めました。

結論からして、
いいのが使いたいならメーカーのを買えって話ですね。
あと、個人的に一番は、0.5mmくらいの板とステップアップリングとステップダウンリングがいいんじゃないかなあ?と考えてます。
ステップアップリングとステップダウンリングの間に薄めの板でやれば、
・交換ができる
・いちいち細かくサイズをあわせる必要が無い。
といいんじゃないかと思います。

ガラスのMCフィルターを買ってそこに直接線を引く、というのがコートもあるし、枠もあるしでいいんじゃないかと考えまして、
今度試してみます!!
と締めくくる事にします。

では今回はこれで。

2013/2/16追記
サニーフィルターを作りたい方が多いようですね…
個人的にはスノーが気に入っているんですがね…
効果もですが、この呼び名が。
それはどうでもいいですね。

今回の追記は、必要ないかもしれませんが、サニーフィルターの方法を。
5分ほどの作業だったんでかなり適当ですが、ご容赦ください。

まずは線を引ける状態にする。
ここまではさすがに上を見るなり勘でやるなり、準備してください。




円形にするのに時間をかけたくないので、これでやります。
必要なのは相変わらずの方眼にカッター、定規、ですね。



まずは横に線を引いて、そこから90度で方眼になるように線を引いてください。
引いたらこうなるはずです。



適当にやってるんで平行ではないですが、できるだけ平行で等間隔が良いと思います。



次は、45度方向に書くわけです。




方眼になっているはずなので、端と端の方眼の線の交わる点同士をつなげば全部合うはずですが…
合わないならできるだけ多くの点と合うように引くべきでしょうね。



で、さっきの45度に垂直な線を引くわけですが、上と同じ作業ですね。



この時点で4本の線が重なって1つの点から8本の線が出た模様になっているはず。
もし違うならどこかでミスしているでしょう。



このような形になるはずです。




面倒だったから、という至極簡単な理由でここまでしか書いていません。
しかし、これを繰り返せば最後は全面が直線4本のクロスになるでしょう。


ここまで書いておいて言う事ではない気もしますが、実用上は完全に1点に集まらなくても問題ないと思います。
中心は光源からの光でフィルターなし状態のような球状に光が写ります。少しのズレはその球に呑まれます。
結果的に完全にあわせなくても充分使えるわけです。
精神的にどうか、は別ですが、ね。
きれいに引いたほうがきれいな模様が出ると思いますよ?
フィルター自体もきれいに見えますし。

2013/7/1追加
別ページにしようかとも考えたけれど面倒に。というわけで。
クロスフィルターですが、実は糸やワイヤでも出来るようです。
光の回折とか干渉とか関わってそうなので仕組みは知らないです。
この話ですが、簡潔に言えば。
網戸の網があるわけですが、あれを使えば簡単に出来るように思います。
欠点は細かすぎることと4X以外は手間がかかることでしょう。
ためしに網戸越しに撮ってみるのもいいかもしれません。

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